統合型校務支援システム導入後の学校状況①【ICT支援員/統合型校務支援システム/学校ICT導入業者向け】


ICT支援員向け校務支援システム導入について 4|ICT教育

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小中学校や高等学校などへの「校務支援システム」の導入で「校務の情報化」が急速に進んでいます。

今回は、「校務の情報化」が進んだ教育現場でどのような変化があったのか、色々なケースをご紹介します。

朝の学校

朝の打ち合わせ時間を短縮

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スケジュールや連絡事項は各自で確認

当日のスケジュールや連絡事項を、事前に校務支援システムへ入力します。

教員各自が、システム上で学校のスケジュールや連絡事項を確認します。

職員室に大型ディスプレイを置き、行事予定などを投影することでわざわざパソコンを起動しなくてもいいのでとても便利です。

 職員朝会は必要な事項だけ

当日のスケジュールや連絡事項で補足が必要な場合は、短時間の打ち合わせを行ったり配布資料で対応します。打ち合わせも学年単位で行うなど必要に応じて参加者を決めます。

朝の時間を有効に活用

登校時の出迎え・朝学習の指導ができます。

打ち合わせの時間が短縮できたことにより、登校時の出迎えができます。校門前や教室で、当日の子どもたちの様子を直接把握します。また、教室に早く迎えるので、朝の読書やドリル学習の時間に充てることができます。

出欠情報をスピード把握

欠席連絡を確実に伝達

メール、電話等で保護者から欠席連絡を受けます。遅刻・欠席の情報とその理由を「校務支援システム」や「保健室管理システム」に入力します。入力した情報は、教職員間で共有されるので伝え漏れがありません。システムによっては、閲覧履歴が表示されるものもあります。

朝の健康観察で出欠席を把握

各学級で、朝の健康観察を行います。

子どもたちの出欠席や健康状態を把握します。

遅刻・欠席の情報とその理由を「校務支援システム」や「保健管理システム」に入力します。

欠席連絡のない家庭へ連絡をとる

欠席連絡がなく、学校に投稿していない児童生徒が分かります。

授業

指導案や教材を利活用する

指導案や教材を教職員間で共有

指導案を校務支援システム上でデータベース化して共有します。

自分で作成した指導案をストックしたり、他の先生が作成した指導案を参照したりすることができます。

例として、他の先生が作成した指導案から、導入のよい方法や展開の仕方などを参考にしたり、教材提示のヒントを得たりすることができます。

授業で利用する教材やワークシートも共有すれば、過去に教員が作成したものをもとに、学級の実態や授業の進み具合などに合わせて作り直して、利用できます。

週案簿で授業の見通しが立つ

時間割や年間指導計画を校務支援システムに入力すると、児童的に週案日に転機されます。

週案簿を使うことで、見通しの立った授業が出来たり指導計画の修正や変更を簡単に行うことができます。

授業を行い評価する

評価の記録や整理、総括が簡単

これまで、煩雑になりがちで大変な評価の記録や整理、評価の総括などが簡単にできるようになります。

補助簿として「校務支援システム」に観点別・単元別の評価を入力します。

学期末には、学校で設定した評価基準をもとに簡単に総括できます。総括が自動的にできるので、教員は評価そのものに集中することができます。

指導案や教材を改良する

テスト結果の集計や学習状況の分析ができる

テストの得点を「校務支援システム」に入力すると、自動的に集計され、テスト結果を表やグラフで表すことができます。

また、記録・整理された評価をもとに、児童生徒の学習状況を分析できます。

分析結果から、より指導が必要な部分が見えてくるので、授業の導入を工夫したり、教材を提示するタイミングを変えてみるなど、指導案や授業の改善に役立てることができます。

週案簿で年間指導計画を見直し

週案簿では、残りの時数を見ながら「教科ごと」「単元ごと」に授業の進みや遅れが確認できるので、年間指導計画の見直しをすることが出来ます。

著:下村 聡
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特別活動・課外活動

 活動時の子どもの様子が担任に伝わる

活動時の子どもの様子を情報共有

これまでは、学級担任にとって特別活動・課外活動時の児童生徒の様子というのは、活動の「振り返りカード」などで、学期末に知る程度でした。

校務支援システムに活動時の子どもの様子を入力すると、教職員間で情報共有できます。児童生徒の様々な面を学級担任や管理職も知ることが出来て指導に生かすことが出来ます。

活動をすぐにスタートできる

クラブ名簿や委員会名簿を事前に準備

これまでクラブ活動や委員会活動の第1回目は、名簿作りに費やされることもありました。

校務支援システムに「ひとりひとり」のクラブ情報や委員会情報を入力すると、自動的に名簿が作成されます。活動が始まる前に、名簿を手に入れることができ、活動そのものに力を注ぐことができます。

また、登録されている名簿情報や児童生徒情報から、事前にどんな児童生徒が集まってくるかを把握することができます。

監修:堀田 龍也, 編集:校務情報化支援検討会
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災害時に役立つ情報集約

正確な地区別名簿を作成

最近では、防災訓練や学級・学年の枠を超えた縦割り活動として地区別集団の活動が重要となっています。

正確な地区別名簿の作成、地区別の人数把握ができていないと、防災訓練や実際の災害時に大問題となります。

「校務支援システム」に「ひとりひとり」の地区情報を入力すると、自動的に地区別名簿が作成され、人数がカウントされます。兄弟の情報も把握できるので、保護者への連絡や引き渡しもスムーズに対応できます。

また、転出や転入があっても、その情報がすぐに反映されるので、いつでも最新の地区別名簿を手に入れることができます。

当日の出欠情報を把握

災害時やこれを想定した防災訓練には、名簿と合わせて当日の出欠情報が役立ちます。また、各学級の出欠情報を集約して、各地区の担当の先生へ正確に伝えることができるので、地区別の人数確認をスムーズに行うことができます。

【参考コラム】校務支援システムにこんな誤解ありませんか?

校務の情報化で暗い職員室に?

「パソコンが職員室に入ると、会話が少なくなり、暗い顔でキーボードに向かうようになるらしい」こんな会話を聞かれたことがある先生方、結構いませんか?

校務の情報化を推進している立場として言えることは、「職員室は情報化でよりにぎやかになりコミュニケーションが増えます」

「校務の情報化」が進んだ職員室では、児童生徒が下校した後、あちこちで楽しい会話に花が咲きます。「今日、〇〇君がねーすごかったのー」「今後の遠足は・・・・」とにかく先生の笑顔の会話がどんどん広がります。

さらに、放課後の電話や家庭訪問で保護者とのコミュニケーションも充実します。笑顔と会話を増やすのが、「校務の情報化」です。