PCの時刻は、様々な原因でずれる可能性があります。
「日頃、PCの時間は使わないので合っていなくても特に問題はない」などそのままにすると、以下のような問題に繋がるので定期的に確認しましょう。
・アプリやメールで表示される、送受信時刻などの時間がおかしい。
・Windowsのプログラム更新（updata）が失敗する。
・パソコンが黒い画面で先に進まない。
今回は Windows 11 のパソコンで、何もしていないのに毎日時間がズレて困るといった悩みをお持ちの方へ対処方法をお伝え致します。
時刻がずれる原因
パソコンの時刻が合わない原因はいくつかありますが、主に以下の要因が考えられます。
・「日付と時刻」が手動設定になっている
・「日付と時刻」の自動同期設定がおかしい
タイムゾーン、NTPサーバ側のエラー
・セキュリティソフトの影響
・BIOS（UEFI）の日付と時刻が間違っている
・パソコンの内臓電池の消耗（CMOSバッテリー）
PCが常にインターネットにつながっているのであれば、「日付と時刻」の設定を見直すことで改善する事は多いです。
解決しない場合は、充電が切れていることが多いノートパソコンなど時間を記憶する内臓電池の消耗などが考えられます。
対応方法１ 手動で同期
画面の右下に表示されている時刻を「右クリック」→「日時を調整する」を選択。
時刻を自動的に設定するが「オン」、タイムゾーンが「(UTC +9:00)大阪、札幌、東京」となっていることを確認して「今すぐ同期」を選択します。
タイムゾーンが選択出来ない場合は、「タイムゾーンを自動的に設定する」をオフにします。
対応方法２ インターネット同期先を変更する
パソコンの時刻は、手動で設定するとアナログな時計と同じように少しずつズレてしまいます。このズレを防ぐため通常は、インターネット上の時刻サーバと定期的に同期を行います。
時刻サーバの初期値は「time.windows.com」ですが、同期ができないなど不具合が起きた場合は任意の接続先へ変更できます。
ここでは、多くの組織で利用されている国立研究開発法人情報通信研究機構（NICT）の時刻サーバ「ntp.nict.jp」へ変更する方法をお伝えします。
画面の右下に表示されている時刻を「右クリック」→「日時を調整する」を選択。
「時刻と言語」→「日付と時刻」より画面を下へスクロールして、関連リンクの「その他の時計」を選択します。
新たに表示された「日付と時刻」より「インターネット時刻」→「設定の変更」を選択します。
「インターネット時刻設定を構成します」のサーバー欄へ「ntp.nict.jp」と入力し、「今すぐ更新」→「OK」を選択します。
対応方法３ 手動で時刻設定
時刻の同期設定がどうしてもうまくいかない場合は、手動で時計合わせを行います。
画面の右下に表示されている時刻を「右クリック」→「日時を調整する」を選択。
「時刻と言語」→より「時刻を自動的に設定する」を「オフ」にして「日付と時刻を手動で設定する」の「変更」を選択します。
日付と時刻の変更より項目を修正して「変更」を選択します。
対応方法４ 内臓ボタン電池の交換（例：CR2032）
対応方法１・２を行っても再起動すると時刻がズレてしまう場合は、パソコンの基盤にある内臓ボタン電池が消耗している可能性が高いです。
内臓ボタン電池は「CMOSバッテリー」と呼ばれ、中古パソコンや購入より3-4年程度経過すると電池切れとなる可能性があります。
特に、節電のためパソコンの電源コンセントを毎回抜いている場合は通常より消耗が早まります。
交換方法は機種により異なりますが、電源コンセントやバッテリー、筐体のカバーを外して作業が必要となります。
特にノートパソコンの場合、素人が交換しようとすると故障や事故につながる場合がありますので不安な場合は専門業者などに依頼しましょう。
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