【解決方法】Microsoft365で「アクションが必要　組織には追加のセキュリティ情報が必要です。これが必要になるまであと14日です」というメッセージを非表示にする方法

本記事では、 Microsoft365 にログインし Office や Teams を PC にインストールした後、定期的に「アクションが必要 組織には～」というメッセージが表示されるが、社用スマホがなく個人スマホを使いたくないので認証アプリ「Microsoft Authenticator」を利用できない場合の対応方法をご紹介いたします。

メッセージの内容

同様の表示例

Microsoft 365 では初期設定として、クライアントPCの初回ログインより14日以内に、Microsoft Authenticator による2段階認証が強制的に求められます。

Microsoft Authenticator とは

Microsoft365では、アカウントのセキュリティを高めるため規定値で多要素認証が適用されています。

「Microsoft365管理センター」及び、「Microsoft Entra管理センター」で作成したアカウントは、「ユーザー名」と「パスワード」に加え「Microsoft Authenticator」というスマホの認証アプリで2段階認証を完了する必要があります。

「これが必要になるまであと14日間です。」と表示されているのであれば、期日内に「Microsoft Authenticator」で認証を完了する必要があります。

解決方法

メッセージを表示させなくするためには、2つの選択肢があります。

１．「Microsoft Authenticator」で認証を完了する。

社用スマホや私物のスマホを利用してよい場合は、「Microsoft Authenticator」をインストールして２段階認証を簡潔させましょう。

多要素認証用に Microsoft 365 サインインをセットアップする手順

2.「Microsoft Authenticator」による多要素認証を無効にする。

社用スマホが支給されていない場合や、私物のスマホに仕事のアプリを入れたくない場合は、Microsoft Entra管理センターで「セキュリティの既定値群が有効化」の設定を「無効」に変更します。

【手順】セキュリティの既定値群の無効化

Microsoft365管理センター へ管理者アカウントでログインします。

左メニューより「すべて表示」を選択します。

展開された「管理センター」より「ID」を選択し管理者アカウントでログインします。

トップページの「プロパティ」を選択します。
なお、Azure Active Directory（Azure AD） は Microsoft Entra ID と名称が変更されています。

下にスクロールして「セキュリティの規定値の管理」を選択します。

右サイドに「セキュリティの規定値群」が表示されるので、「無効（推奨しません）」を選択して保存します。

クライアント側を再起動して「アクションが必要　組織には追加のセキュリティ情報が必要です。これが必要になるまであと14日です」のメッセージが表示されなくなったか確認しましょう。

まとめ

「アクションが必要　組織には追加のセキュリティ情報が必要です。これが必要になるまであと14日です」のメッセージは、14日以内であれば、「今はしない」を選択することで、メッセージをスキップしサインインを続行することができます。

ただし、14日を経過すると、「Microsoft Authenticator」の設定が強制されるようになります。

「Microsoft Authenticator」による多要素認証を無効にすることで「アクションが必要　組織には追加のセキュリティ情報が必要です。これが必要になるまであと14日です」のメッセージは表示されなくなりますが、セキュリティの観点では推奨できない操作となります。

「セキュリティの既定値群」多要素認証を使用すると、セキュリティリスクの 99.9% を停止させることができるとマイクロソフトより推奨されています。

「セキュリティの既定値群」を無効にすると、一般的なネットワーク攻撃に対し脆弱となってしまいますので注意して操作しましょう。