2024年9月10日、MicrosoftはWindows 10向けの重要なセキュリティ更新プログラム「KB5043064」をリリースしました。この更新プログラムは、Windows 10バージョン21H2および22H2に適用され、OSビルド19044.4894および19045.4894にアップデートします。
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セキュリティ更新プログラム: KB5043064
対象
Windows10向け22H2用
更新プログラムの概要
KB5043064は、Windows 10の22H2向けに重要なセキュリティ更新を含めたアップデートです。今回の更新では「79件」の脆弱性が修正されており、システムの脆弱性を大幅に修正します。
主な修正点
重大な脆弱性への対応
1. Windows Update の脆弱性 (CVE-2024-43491)
– 深刻度: 緊急 (CVSS基本値9.8)
– リモートでコードが実行される可能性がある重大な脆弱性
– Windows 10バージョン1507にのみ影響
2. Windows インストーラーの脆弱性 (CVE-2024-38014)
– 特権の昇格に関する脆弱性
3. Windows Mark Of The Web の脆弱性 (CVE-2024-38217)
– セキュリティ機能のバイパスに関する脆弱性
その他の修正
– Windowsネットワーク仮想化の脆弱性対応
– Windows DHCPサーバーの脆弱性修正
– Windows Kerberosの脆弱性対策
2024年9月セキュリティ更新
・【Windows10】 WindowsUpdate 2024年9月セキュリティ月例更新プログラム KB5043064について
・【Windows11_21H2】 WindowsUpdate 2024年9月セキュリティ月例更新プログラム KB5043064の概要
・【Windows11_22H2/23H2】 WindowsUpdate 2024年9月セキュリティ月例更新プログラム KB5043076の概要
・【Windows11_24H2】 WindowsUpdate 2024年9月セキュリティ月例更新プログラム KB5043080の概要
更新プログラムの適用方法
1.Windows Update
– 設定 > 更新とセキュリティ > Windows Update から自動的に適用されます。
2.手動ダウンロード
– Microsoft Update Catalogからダウンロード可能
注意事項
– 更新プログラムの適用前に、重要なデータのバックアップを推奨します。
– 一部のデバイスでは、更新後に再起動が必要になる場合があります。
既知の問題
1. ユーザーアカウントプロファイル画像の変更不可
– 症状: プロファイル画像の変更ができない
– 対応: Microsoftが解決策を開発中
2. Linux デュアルブート環境での問題
– 症状: Linuxの起動失敗
– 対応: Windows リリース正常性サイトの回避策を参照
セキュリティ強化のポイント
Windows インストーラーの変更
– アプリケーション修復時にUAC(ユーザーアカウント制御)プロンプトが表示されるようになりました。
– 自動化スクリプトの更新が必要になる場合があります。
サービススタックの更新
– KB5043935 (OSビルド19044.4892および19045.4892)が含まれており、更新プログラムのインストールプロセスの信頼性が向上しています。
更新プログラム適用の重要性
今回の更新プログラムには、既に悪用が確認されている脆弱性への対策が含まれています。特にCVE-2024-43491は深刻度が非常に高く、早急な対応が求められます。
まとめ
KB5043064は、Windows 10ユーザーにとって非常に重要なセキュリティ更新プログラムです。79件もの脆弱性に対処しており、システムのセキュリティを大幅に向上させます。特に、既に悪用が確認されている脆弱性も含まれているため、できるだけ早急に適用することをお勧めします。
更新プログラムの適用には若干の注意点がありますが、セキュリティリスクを考慮すると、メリットが大きく上回ります。Windows Updateを通じて自動更新を行うか、手動でダウンロードして適用することで、最新のセキュリティ対策を実施できます。
常に最新の状態を保つことで、サイバー攻撃からシステムを守り、安全なコンピューティング環境を維持しましょう。
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