GIGAスクール構想で一人一台配られたタブレットには、特別支援が必要な児童生徒向けに「視覚」「聴覚」「身体機能」などをサポートできるアプリがいっぱいあります。
今回は特別支援学校で利用できる、iPadやiPhoneのアプリや連携ツールをご紹介いたします。
はじめに
文部科学省では、教育の情報化に関する総合的な推進方策「教育の情報化ビジョン」で次の通り説明しています。
「特別な支援を必要とする子どもたちにとって、情報通信技術は障害の状態や特性等に応じて活用することにより、各教科や自立活動等の指導においてその効果を高めることができる点で有用である」
Windowsのパソコンしかなかった頃は、特別支援で使えるソフトはとても少ない時代もありました。
選択肢が増えた現在では工夫次第で色々なIT機器やツール、アプリを特別支援教育に利用することができます。
特別支援向けのiPadアプリ
文字学習
パズル・クイズ
ブック
計算学習
コミュニケーション・余暇
ツール
特別支援iPad活用例① 児童生徒の近くで教材提示
授業で先生が「どのような教材を利用するのか」という点は、児童生徒がいかに集中して楽しみながら学べるか大きく影響され、多くの先生が教材をご自身で制作し、活用されているかと思います。
そんな中、「授業で利用する模造紙などの教材を用意するのに時間がかかる」「教材を利用するときに教壇の付近で行う必要があり、児童生徒と距離ができる」という悩みには「AppleTV」をオススメします。
iPadをAppleTVで画面転送
「iPadとAppleTV」の利点は、以下の点です。
「教材提示の時間短縮」
「無線で繋がるのでタブレットを操作している間も先生が自由に動き回る」
「私用appleTVだったとしても校内のネットワークにつなぐ必要がない」
iPadとAppleTVは、プロジェクターや電子黒板、大型提示装置に接続するだけで簡単に準備を完了することができます。校内のネットワークに繋ぐ必要もありません。
またワイヤレスで画面を投影できるため、先生は教室内のどこからでもiPadの教材を操作することが出来ます。
これまでのように机上のパソコンを操作することなく、児童生徒に近づきながら授業を行うことが出来ます。
特別支援iPad活用例② iPadを書画カメラとして
児童生徒のノートや、アナログな教材を大型提示する際に書画カメラ(拡大投影機)はとても有効です。
その一方、書画カメラは重いものや電源が必須なものが多く、児童生徒のノートを投影したい場合、教室の前方まで持ってきてもらう必要があります。
「iPad」と「AppleTV」は書画カメラの代わりになります。
iPadのカメラを起動したまま、プロジェクターや電子黒板へ簡単に拡大提示でき、ワイヤレスで手軽に持ち運ぶことが可能です。
これまでの書画カメラのように固定したい場合は、専用のホルダーも販売されています。
日本の教育向上のため、活用されるiPad
https://www.apple.com/jp/newsroom/2022/04/enhancing-education-in-japan-with-ipad/