ICT支援員認定試験を受けて合格しました。
ネットには情報が少なく対策が難しいですよね。そんな方々向けに受験対策としてお役立てば幸いです。
開催時期
年2回 全国各地30か所以上で開催
① 6月頃(4月頃より申し込み)
② 10月頃(9月頃より申し込み)
※ 私は【2021年6月13日(日)13:00~14:30】に受験しました。
対象
教育現場でのICT支援員を志すもの、またその総合的能力の習得をめざす企業および教育関係者(どなたでも受験可能ですが原則として20歳以上)
受験料金
13,800円(税込) ※コンビニで簡単に支払いできます。
受験内容
A(知識・判断力)・B(コミュニケーション能力)領域、どちらも同時に合格する必要があります。合格基準点は「Aが65点以上」「Bが55点以上」と言われており、合格率は55~65%程度のようです。
A領域:実践的知識 受験会場のCBT(PC)方式
試験時間は90分
① 教育現場や情報技術などでの基本的用語
② 教育現場で利用されるアプリケーションソフトやファイルの操作
③ 現場で生じる問題に対する状況判断や対応
④ 教育現場で利用されるハードウエアやソフトの設定
⑤ 学校特有の問題に関する理解(職務、子どもの扱いなど)
⑥ 情報モラルの指導・セキュリティに関する知識
公式サイトには「ICT支援員能力認定試験公式ガイドブックが参考となるでしょう」とありますが、実際にはトラブルシューティングやITトレンドの問題が多くハンドブックを暗記しても試験は通りません。
amazonのレビューにも不満が多くあります。ただし、ITには詳しいけど学校現場は未経験という方は一読する価値がございます。
公式サイトには、「A領域の試験は、ソフト活用やネットワークなどに関する技術・知識、教育活動・教育組織などへの理解が求められるという観点から、教育情報化コーディネータ3級の問題を参考に」との記載があります。
確かに問題の出し方(正しいものをすべて選びなさい。など)を解く練習になりますが、こちらも丸暗記したところで参考になる問題はよくて2~3問という感覚です。
教育情報化コーディネーターの過去問題集は1年分で500円です。
3級問題集 – ITCE 教育情報化コーディネータ検定試験公式サイト
入手ご希望の方は、こちらのサイトより必要事項を入力して申し込み、返信されてくるメールの内容に従って指定の銀行へ代金を振込みます。
毎週、火曜日と金曜日の朝(連休・夏季冬季休暇中を除く)に入金を確認し、確認できた方について、電子的にファイルをお送りしているようです。
B領域:問題分析・説明力
A領域試験終了の1週間後「個人専用サイト」にて、A領域の合否結果とともに課題が送られます。期限内に解答を90秒の動画で撮影し文字に書き起こしたものと合わせて提出します。
問題は、ICT支援員として学校現場で日常的に遭遇する内容への問題解決、あるいは技術的な内容についてわかりやすく説明するといった課題が出されます。
例として、学校でIT機器に関するトラブルについて先生より相談があったがICT支援員としてどのような回答と対応を行うか答えよという感じです。
評価観点は、「問題場面を的確に把握できているか」と「先生方にその状況や対応を的確に説明できるか」に重点が置かれます。
実際に教育現場で、人前で話したり、説明したり、質問にわかりやすく答えたりすることをやってこられたICT支援員の方にとっては特別な準備は不要ですが、不得意な方は日頃からの自己研鑽が必要でしょう。
提出された動画は一人の受験者に対し複数(4名以上)の審査員が観点別に評価し得点化します。審査には時間を要することから、B領域の課題提出者が多数の場合(200名を超えた場合)、A領域の不合格者の受験者の評価を行わない場合があるようです。
私が体験したA領域試験までの流れ
① ICT支援員認定試験実施要領の確認
② CBTSのサイトで申し込み
初めてCBT-Solutionsで受験される方は、ユーザIDとパスワードの取得が必要です。
「新規登録」より必要事項を登録する必要があります。規約などに同意し、メールアドレスを入力することで仮登録が完了します。
以下のメールが届きますので、本登録を行ってください。
申し込みが完了するとこのようなポータル画面にログインできますので、ICT支援員認定試験の予約を行ってください。予約の確認や受験料の領収書などもこのサイトから印刷できます。
③ 試験勉強・対策
すでに試験の準備をされている方はお分かりの通り、「ICT支援員認定試験」の対策はいろいろと大変です。過去問も公式には出ていないので何をどう勉強すればいいのか正直迷いました。
・ 最初にこのテキストを購入しました。学校やITの事をまんべんなく学べます。
ICT支援員をしたことがない、学校現場やIT企業で働いたことがない方はマストです。試験対策としては、例題がいくつか記載されていますが正直あまり参考にならないです。きちんと書かれていることの意味合いを理解していれば話は別ですがボリューム的には難しいと思います。例題が全部できたぐらいでは試験は通らないのではないでしょうか。
・ 教育情報化コーディネータ3級全問題集
どちらかというとこちらの過去問がまだ参考になります。試験問題は学校関係とIT問題に分かれて出題されますが、「正しいものをすべて選びなさい」「適切なものをすべて選びなさい」など択一ではないのでじっくり読み込んで回答する必要があります。同じ問題はほぼ出ませんが問題の傾向、解説はとても参考になりました。
④ 試験当日
1.テスト会場へ到着
・試験開始30分~5分前までに到着してください。遅刻すると受験ができません。
2.受付
・当日、会場についたら、 本人確認書類(免許書など)を提示してください
・ 受付担当者より「受験ログイン情報」シートを受け取ります
・ 携帯電話などの手荷全てを指定のロッカーへ預けます。(ロッカーがない場合、会場に応じて対応が異なります)
・試験中に利用できるボールペンと白紙を受け取り、試験室に入室
3.試験会場入室後
・試験会場入室後、「受験ログイン情報」のID とパスワードを入力し、受験を開始
・テストパソコンで、試験科目を確認
・試験の開始 30分は離席できません。トイレ含む
・試験内容に関する質問には一切答えてくれません
・マシントラブルが発生した場合は、すみやかに試験官まで報告
4.試験終了後
・終了の確認画面が表示され、印刷されたスコアレポートを受取り、試験の完了
・結果は後日専用サイトにて
試験対策講座
ICT支援員養成講座「ICT自己研修コース」
情報技術基礎コース ¥5,100
ICT支援員自己研修コース ¥7,900
2コース同時の場合は ¥10,700
2021年4月よりeラーニングが開校したようです。
ICT支援員認定試験へどのくらい対策になるかは不明
試験を受けてみて
正直、試験対策はあまり意味がありませんでした。基本的な学校現場の良識とITのトラブルシューティング的な知識が必要で、どちらも経験がない方が独学で受かることは難しいのではないでしょうか?先生か学校に出入りするIT業者の方が、先生はIT・IT業者は学校関連の事を学んでいけば逆に試験対策なしでも受かる方も多いかと思います。
問題内容は、学校関係は教員免許関連や文部科学省の指針など、IT関係はオンライン学習やセキュリティ関係などが出題されておりました。