Excelでマクロを実行する場合、セキュリティリスクを考慮してエラーが発生することがあります。これはマクロが含まれるExcelファイルが信頼できないため、Windowsがマクロの実行をブロックしたことを示します。
今回は「セキュリティリスク このファイルのソースが信頼できないため、Microsoftによりマクロの実行がブロックされました。」というエラーメッセージが表示された場合に、解除する方法をご紹介します。
症状
Excel(エクセル)を開くと、次のエラーメッセージによりマクロを使うことができません。
「セキュリティリスク このファイルのソースが信頼できないため、Microsoftによりマクロの実行がブロックされました。」
原因
Microsoft Windows/Officeアップデート「バージョン2203以降」より、プログラムのセキュリティ強化が原因です。
対象ファイルがパソコンのデスクトップ上にあるか、サーバやNASなどネットワーク上にあるのかで対策方法が変わります。
解決方法1 excelがデスクトップ上にある場合
① excelを右クリックしてプロパティを選択
② 全般タブにある「セキュリティ:このファイルは他のコンピューターから取得したものです。このコンピューターを保護するため、このファイルへのアクセスはブロックされる可能性があります。」の「許可する(k)」にチェックを入れてOK。
※読み取り専用にチェックが入っている場合はチェックを外してください。
③ ファイルを開いてマクロが利用できるか確認してください。
解決方法2 ファイルサーバやネットワークHDD(NAS)経由で開く場合
① ホスト名を指定したリンクで接続する
ネットワーク経由のExcelファイルを、「IPアドレス」を指定して開いている場合は「ホスト名」へ変更してファイルを開きます。
ファイルが保存されているフォルダのリンク・アドレスが、「192.168.1.122」のような名前になっているとエラーとなります。
IPアドレスではなく、NASやファイルサーバのホスト名に変更してアクセスしてください。
ショートカットを作成している場合、アイコンを右クリックし「プロパティ」→「ショートカット」タブを開き「リンク先」の項目で(IPアドレス経由)か(サーバ名経由)を確認します。
IPアドレス経由の場合は、サーバ名経由での起動に変更して下さい。
ファイルを開いてマクロが利用できるか確認してください。
② インターネットオプションの信頼できるサイトに追加
NASやファイルサーバのIPアドレスを信頼できるサイトに追加することで、マクロが有効になった状態でExcelを開くことができます。
検索ボックスへ「インターネットオプション」と入力し、「開く」を選択します。
インターネットオプションが表示されたら、「セキュリティ」タブより「ローカルインターネット」→「サイト」を選択します。
ローカルインターネットの画面より、「詳細設定」を選択します。
このWebサイトにゾーンを追加するへ、Excelが保存されているファイルサーバやNASのIPアドレスを入力し「追加」を選択します。
Webサイトの項目にIPアドレスが追加されたことを確認し閉じます。
ファイルを開いてマクロが利用できるか確認してください。
マイクロソフトの見解
これまで「VBAマクロ」を利用していた方にとっては迷惑な話ですが、マクロはウイルス・マルウェア、ランサムウェアなどに利用される危険性が高いです。
メールやインターネット経由のマクロが組み込まれたexcelファイルは、基本的にはブロックされる仕組みに変わってきています。
IPアドレス経由で開かれるネットワーク上のマクロをブロックする仕様に変更されました。
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