本記事では、「 appraiserres.dll 」の中身を消してもWindows11 24H2へアップグレードできない「要件を満たさない古いWindows10のPC」を特別なツールを使用せずに、強制的に更新する解決方法をご紹介致します。
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症状
ネットで多く公開されている、Windows 11 のアップグレード用ISOファイル内にある「 appraiserres.dll 」の中身を消して「 Windows 10 の古いPC 」を、強制的にWindows 11 へ更新する方法がうまくいかない、という事例が多く報告されています。
エラーメッセージ例
Windows11セットアップ
このPCは現在Windows11のシステム要件を満たしていません。
理由は次の通りです。
PCはTPM2.0をサポートしている必要があります。
PCはセキュアブートをサポートしている必要があります。
このバージョンのWindowsでは、プロセッサがサポートされていません。
原因
2024年12月現在、要件を満たさない古いPCを強制的に Windows 11 へアップグレードできない原因は次の通りです。
- Windows 11 22H2 が2024年10月8日にサポート終了した。
- Windows 11 のアップグレードファイルが規定で「24H2」になった。
- Windows 11 24H2 にデバイスが対応しない古いPCを強制的にアップグレードしようとしている。
解決方法
Windows 11 のアップグレード用ISOファイル内にある「 appraiserres.dll 」の中身を消しても、強制的に更新する方法がうまくいかない場合は、次の方法を試してみましょう。
- ① 24H2 → コマンドプロンプトよりサーバーモードでWindows11へアップグレード。
- ② 23H2/22H2 → 「UUP dump」よりISOをダウンロードし、「 appraiserres.dll 」の中身を消してアップグレード。
注意点
現在でも、古い Windows 10 のパソコンを Windows 11 へ更新する方法はありますが、バージョンの選択は気を付ける必要があります。
あまりにも古いPCは、Windows11の最新バージョン24H2の適用は避け22H2や23H2など古いバージョンの適用を試しましょう。
なお、強制アップグレードは予期せぬトラブルを起こす可能性があります。本記事の解決方法は、自己責任でお願い致します。
① Windows 11 24H2
ISOファイルのダウンロード
「Windows 11 をダウンロード」より、3つ目の項目の「x64 デバイス用 のマルチエディションISO 」を選択して「今すぐダウンロード」をクリックします。
日本語を選択して「確認」をクリックします。
「64-bitダウンロード」を選択して任意の場所へファイルを保存します。
ダウンロードしたファイルの中身を確認します。
条件を満たしたPCであれば「Setup.exe」を実行するだけでWin11へ更新できます。
強制アップグレード方法
強制アップグレードは「PCが起動しなくなる」など予期せぬトラブルを引き起こす可能性があります。解決方法を試すことは、自己責任でお願い致します。
エクスプローラーを起動して、ダウンロードしたWindows11のアップグレードファイルを解凍してフォルダをCドライブの直下にコピーします。
ファイル名は後ほど利用しますので控えます。例:「Win11_24H2_Japanese_x64」
検索ボックスに「コマンド」と入力して、コマンドプロンプトの「管理者として実行」を選択します。
ユーザーアカウント制御の画面で、このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?のメッセージが表示されたら「はい」を選択します。
コマンドプロンプトを管理者として起動し、「cd C:\Win11_24H2_Japanese_x64」と入力して、先ほど保存したWindows11のアップグレードフォルダへ移動します。
cd C:\Win11_24H2_Japanese_x64
「setup /product server」と入力してEnterを押します。
setup /product server
少し待つと、「Windows Serverのインストール」が表示されますので「セットアップでの更新プログラムのダウンロード方法の変更」を選択します。
「更新プログラム、ドライバー、オプション機能の入手」の画面が表示されたら、任意の項目を選択して「次へ」を選択します。とりあえずアップグレードだけ行いたい場合は「今は実行しない」を選択します。
「準備しています。」と表示されるので少し待ちます。
「適用される通知とライセンス条項」が表示されたら「同意する」を選択します。
「引き継ぐ項目を選択してください」が表示されたら任意の項目を選択して「次へ」を選択します。今回はWindows11のクリーンインストールを行うため「何もしない」を選択します。
「インストール準備完了」が表示されたら「インストール」を選択します。
「Windows Serverのインストール中」と表示されますが、気にせず完了を待ちます。
インストールが完了すると「Windows11」が立ち上がります。
以上で「Windows11」のアップグレードは完了です。
② Windows 11 23H2/22H2
マイクロソフトの公式ページでWindows11へアップグレードしようとすると自動的に「24H2」となりますので、「23H2/22H2」のISOファイルは別のサイト経由でダウンロードします。
特に古いPCは、22H2もしくは23H2よりWindows11のアップグレードを試しましょう。
【23H2/22H2】ISOファイルのダウンロード
「UUP dump」はWindows Update サーバよりWindows11のISOファイルを簡単にダウンロードできます。
「UUP dump」よりWindows11を選択し「23H2」もしくは「22H2」を選択します。
「 Windows 11, version 22H2 (22621.4460) amd64」や「 Windows 11, version 23H2 (22631.4541) amd64」など任意のバージョンを選択します。
言語を選択して「次へ」を選択します。
任意のエディションを選択して「次へ」をクリックします。
「ダウンロードしてISOに変換」にチェックし、変換オプションは任意の項目を選択して「ダウンロードパッケージを作成」を選択します。
ISOファイルをダウンロードし、保存したファイルを開いてファイルコピーや解凍ソフトで「全て展開」します。
展開したファイルより「uup_download_windows.cmd」を右クリックし、「管理者として実行」をクリックします。
「Windows によって PC が保護されました」と表示されたら「詳細情報」を選択します。
「実行」を選択します。
セキュリティ警告が表示されたら「R」と入力し「Enter」キーを押します。
「Finish」と表示されれば「0」または「q」を入力します。
フォルダ内に、Windows11 23H2/22H2のISOファイルがダウンロードできれは完了です。
例:22621.4460.241107-0744.NI_RELEASE_SVC_PROD1_CLIENTPRO_OEMRET_X64FRE_JA-JP
Windows11 23H2/22H2のインストール方法
強制アップグレードは「PCが起動しなくなる」など予期せぬトラブルを引き起こす可能性があります。解決方法を試すことは、自己責任でお願い致します。
こちらの記事を参考にインストールを行いましょう。
【更新方法】Windows11にアップグレードできない非対応CPUを強制アップデートする方法
FAQ
要件を満たさない古いパソコンでも更新できるのか?
→ Win10の64bit版が動作していればWin11へ更新することは可能
要件を満たさないパソコンのWin11アップグレードはライセンス違反?
→ 元々正規ライセンスであれば問題ない
要件を満たさないパソコンは、Windows Updateを制限されるのでは?
→ Microsoft社は可能性はあると示唆している。
動作が重くなるのでは?
→ Win10とWin11の要件に大きな差はないのでこれまでと同程度の動作感覚
Win10のソフトは動くのか?
→ Win10とWin11の互換性は高いのである程度は問題なく動作すると思われる。ソフトによっては影響が絶対ないとは言えないので更新は自己責任で。
システム要件が満たされていません
ハードウェア要件を満たしていないパソコンへWindows11を導入したユーザーが、最近のWindows Updateを行った後、「system requirements not met(訳:システム要件が満たされていません)」と警告メッセージが表示されているとアナウンスしています。
Win11のハードウェア要件を満たしていないPCで「system requirements not met Windows11 Pro(システム要件が満たされていません)」のメッセージを消す方法
ヤフオクなど激安Officeの危険性
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